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チャーチルタウンズ競馬場 アメリカ競馬・ブックメーカー

アメリカ チャーチルダウンズ競馬場

    チャーチルダウンズ競馬場の概要

    アメリカで最も権威あるレースとされるケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場は、アメリカで最も有名な競馬場の一つです。チャーチルダウンズ競馬場は、馬産の中心であるケンタッキー州のルイビルに位置しています。

    ケンタッキー州における競馬の歴史は古く、初めて競馬コースが敷設されたのは独立戦争直後の1789年でした。チャーチルダウンズ競馬場が開場されたのは約100年後の1875年です。

    実はルイビルで初めて建設された競馬場は、チャーチルダウンズ競馬場ではありません。しかしチャーチルダウンズ競馬場以前に建設された競馬場は、商業としては成功しませんでした。チャーチルダウンズの建設が始まる直前にも競馬場が一つ廃止されています。

    ルイビルに住んでいたM.L.クラーク大佐は、レキシントンを超える規模の競馬開催を構想し、視察のためヨーロッパに渡りました。競馬発祥の地であるイギリスで行われるダービーステークスを観戦したクラーク大佐は、アメリカにも同様のレースを創設しようと考えます。

    クラーク大佐は帰国後、有志を募ってルイビルジョッキークラブを設立し、チャーチルダウンズ競馬場の建設を始めました。1875年5月17日の開催初日には、ダービーとオークス、そして創設者であるクラーク大佐の名を冠したクラークハンディキャップが行われました。いずれのレースも現在まで歴史が続いています。

    当時のアメリカでは、各地でイギリスのダービーを模範としたレースが行われていました。その中でケンタッキーダービーが「アメリカにおけるダービー」として認められたのは、チャーチルダウンズ競馬場によるマーケティング戦略が成功したためです。

    主要レース

    • ケンタッキーダービー(G1)
    • ケンタッキーオークス(G1)
    • ラトロワンヌS(G1)

    日本調教馬の出走歴

    現在まで、4頭の日本調教馬がケンタッキーダービーに挑戦しました。日本馬として初めてケンタッキーダービーに出走したのは1995年のスキーキャプテンです。2016年になり、21年ぶりにラニが遠征しました。

    その後、ケンタッキーダービーの出走システムが変更され、日本馬が出走しやすくなりました。近年では遠征馬も増え、2019年にはマスターフェンサー、2022年にはクラウンプライドが遠征しています。

    コースの特徴

    チャーチルダウンズ競馬場には、外側にダートコース、内側に芝コースがあります。

    メインとなるダートコースは楕円形の1600mコースで、ケンタッキーダービーもこのダートコースを使用します。直線距離は、国内のダートコースの中でも中京競馬場(410m)や新潟競馬場(353m)に近く、約380mあります。

    内側の芝コースは1周約1400mあり、2021年に芝の全面張り替えが実施されています。

    コースはほぼ平坦で、高低差は2m程です。コース全体で見ると、前半では平坦なコースが続きますが、向正面から600m区間辺りが2m程のやや上り勾配になっており、4コーナーでは緩やかな下りとなり、最後の直線は平坦になります。

    最も有名なケンタッキーダービーでは、2000mのダートコース(左回り)で行われます。ダートコースは1周1600mのため、グランドスタンド前の直線を2度通過する形です。観客の目の前で発走することになるため、馬への影響を考えて内枠が好ましいと言われています。

    ケンタッキーダービーのレコードは、1973年にセクレタリアートが記録した1分59秒4です。長い歴史の中で1分台を記録した馬は、このセクレタリアートとモナーコスの2頭のみ。馬場の状態にもよりますが、2分1秒〜2分4秒台で走れば優勝を狙えるでしょう。

    現地の様子

    競馬ファンの聖地ともいえるチャーチルタウンズ競馬場は、これまでに数多くの改修工事を行い、施設として成長し続けてきました。

    チャーチルダウンズ競馬場のシンボルでもあるTwin Spiers(2つの尖塔)は、1895年に完成して以来、多くの歴史的レースを見守ってきました。

    60ヘクタール(東京ドーム約13個分)の広大な敷地には、世界最大の馬の博物館「ケンタッキーダービー博物館」も併設されており、チャーチルタウンズ競馬場やケンタッキーダービーの歴史だけでなく、アメリカ競馬の変革を順を追って追って見ることができる貴重な博物館となっています。競馬ファンならぜひ一度は訪れたい場所です。

    また現地で楽しめるアルコールにも特徴があります。

    ケンタッキー州はバーボンの名産地としての有名で、ケンタッキーダービーの公式ドリンク”ミントジュレップ”やケンタッキーダービーボトルもあります。「ウッドフォードリザーブ ケンタッキーダービーボトル」は、ケンタッキーダービーのメインスポンサーであるウッドフォードリザーブ蒸溜所から毎年発売されます。毎年デザインが変わるため、現地では大変希少価値の高い人気商品となっています。

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