サンタアニタパーク競馬場

サンタアニタパーク競馬場 概要

サンタアニタパーク競馬場 (Santa Anita Park Racetrack)はアメリカ合衆国西部のカリフォルニア州、アーケーディアにある競馬場です。

1907年、サンタアニタパークの原型となる競馬場がオープンします。当時はダートコースがあるだけでした。世界恐慌のさなか、1933年にアメリカは公営競技におけるパリミュチュエル方式を合法化。それがきっかけとなり、1934年サンタアニタパーク競馬場は現在の場所に建設されました。

初レースが行われたのは、1935年でした。第1回サンタアニタハンディキャップの優勝馬はアザカー(Azucar)です。賞金が10万ドルという巨額だったため、ロサンゼルスタイムスの一面を飾りました。

第二次世界大戦中の1942年は、アメリカ政府がサンタアニタパーク競馬場を軍事用として使用します。この時のことを忘れないよう、競馬場には記念碑が建てられています。

1969年、アメリカ競馬界に女性ジョッキー活躍の波が訪れました。テュースディー・テスタが初勝利を飾り、競馬界における女性の活躍として新しい歴史が刻まれました。

現在、サンタアニタパーク競馬場には3頭の像が建っています。これはゼニヤッタ(Zenyatta)、シービスケット(Seabiscuit)、ジョンヘンリー(John Henry)です。

ゼニヤッタは、2009年にサンタアニタパーク競馬場がブリーダーズカップ・クラシック(the Breeders’ Cup Classic)のホストとなった時に、牝馬として初勝利を飾った名馬です。この馬は前年2008年のブリーダーズカップ・レディーズクラシックを勝った馬で、ブリーダーズカップ・クラシックでは初の優勝牝馬として注目を浴びました。

シービスケットは、1930年代のスターでした。のちに映画化されるほど歴史に名を残すこの馬は、1940年にサンタアニタハンディキャップに勝利しています。小柄な体型から当初は”見込みなし”と判断されていた馬が数々の物語を経て活躍する様子は、アメリカ中を感動させ、2004年に日本でも劇場公開されました。

ジョンヘンリーは、サンタアニタハンディキャップで2度目の勝利を挙げた名馬で、”現代のシービスケット”とも称される名馬です。

サンタアニタ競馬場

サンタアニタパーク競馬場 主要レース

サンタアニタパーク競馬場の主要レースは3つあり、すべてダートコースのレースです。

  • サンタアニタハンディキャップ(G1:2000m。4歳以上が出走可。)
  • サンタアニタダービー(G1:1800m。3歳馬のみ出走可。)
  • サンタアニタオークス(G2:1700m。3歳牝馬のみ出走可。)

2020年からサンタアニタオークスは降級し、G2レースとなっています。

アメリカの競馬場
>>ベルモントパーク競馬場
>>ローレルパーク競馬場

日本調教馬の出走歴

これまでサンタアニタパーク競馬場に挑戦した日本調教馬は3頭います。

1959年にハクチカラがワシントンバースデーハンディキャップに出走したのが初のレースとなり、同時に初勝利を飾っています。

1986年には、シンボリルドルフがサンルイレイステークスに挑戦し6着。このレースで脚を痛めたシンボリルドルフはそのまま引退となりました。

2012年はトレイルブレイザーがブリーダーズカップターフに出走。4着という結果を残しています。

サンタアニタパーク競馬場は、日本の競馬とのつながりもあります。

代表的なものが、姉妹競馬場です。サンタアニタパーク競馬場と大井競馬場は1995年に姉妹競馬場として提携し、2005年には交換競走として東京シティカップ(Tokyo City Cup)が開催されています。

コースの特徴

サンタアニタパーク競馬場は左回りで、外周にダートコース、内周に芝コースがあります。ダートの1周は約1600m、芝の1周は約1450m。ゴール直線は300mです。

コースは、最初のコーナーと向正面の緩やかな下り坂が特徴です。

芝2000mで行われるブリーダーズカップフィリー&メアターフでは、追加走路がスタート地点となっているため、芝コースながらもスタート直後のコーナー付近でダートコースを横切らなければいけません。騎手としては最初のポジション取りを狙いたい一方で、馬はダートコースによりバランスを崩しやすいため、遅れをとってしまう馬も少なくありません。

向正面の緩やかな下り坂を過ぎたあたりからは、300mという短い最終直線の追い込みに向けて激しいポジション取りが見られます。馬群の密着度も増すため、ジョッキーの腕が試されるコースとなっています。

また、アメリカのダートコースは日本のダートコースと性質が異なります。日本のダートは”砂”という表現が近いのですが、アメリカのダードは”土”という表現が近いと言われており、馬への負担が大きいことが特徴です。このことから2007年にはダードコースがオールウェザーに改修されましたが、水はけが悪いなどの問題が生て批判を浴び、現在はダートに戻っています。

コースの変更がありながらも、サンタアニタパーク競馬場では先行馬が有利な傾向にあります。

アメリカの競馬場

現地の様子

1500万ドルをかけた大規模改修の翌年、サンタアニタパーク競馬場は3年連続でブリーダーズカップ・チャンピオンシップのホストとなりました。その際は2日間のイベントで記録的な参加者数を集め、大きく盛り上がりました。

他にも、毎年3月上旬にはサンタアニタハンディキャップ、毎年4月上旬にはサンタアニタダービーとサンタアニタオークスが開催され、多くの人々で賑わいます。

サンタアニタパーク競馬場では、シービスケット・ツアーというガイドツアーが行われます。厩舎エリアやパドックガーデンを見学することができる他、シービスケットの馬房を見ることもできます。通常入ることができないジョッキールームなども見学できるため、シービスケットの大ファンではなくとも楽しめるでしょう。

サンタアニタ競馬場の紹介(Round Trip Weekend

このツアーは競馬開催中の土曜日・日曜日のみ行われます。土曜日は朝8時45分から、日曜日は午前9時45分からのスタートで、参加費は無料です。

ドレスコードは特別なものはありませんが、クラブハウスエリアに行く場合は適切な服装を求められます。またイベントによってドレスコードは異なるため、チェックが必要です。

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