ガルフストリームパーク競馬場

ガルフストリームパーク競馬場の概要

ガルフストリームパーク競馬場

ガルフストリームパーク競馬場はアメリカ南部フロリダ州に位置します。

1939年に創設されて以降、サラブレッド競馬のメッカとして知られています。

開業は1939年2月、初日は1万8000人の観客を動員しましたが、たった4日間で経営破綻に追い込まれます。その後4年もの間競馬場は閉鎖されていましたが、5年後となる1944年12月に再建が始まり、現在に至ります。

ガルフストリームパーク競馬場には、とても有名なブロンズ像があります。

それは、2014年12月に完成した”馬とヨーロッパのドラゴンの像”です。このペガサスのブロンズ像は、高さ約34m(110ft)と自由の女神の次に大きな像で、大変人気を集めています。3年後の2017年に新設されたペガサスワールドカップ(Pegasus World Cup invitational stakes、G1レース)は、この競馬場の象徴でもあるペガサスのブロンズ像に由来して名付けられました。

ガルフストリームパーク競馬場では、G1レースであるフロリダダービーとペガサスワールドカップが行われます。

フロリダダービー(Florida Derby、G1レース)は第1回のレースが1952年に行われました。このレースは、今ではチャーチルダウンズ競馬場で開催されるケンタッキーダービー(Kentucky Derby)への重要な前哨戦となっています。

ペガサスワールドカップ(Pegasus World Cup invitational stakes、G1レース)は、2017年に新設されたレースで、第1回目の賞金は1200万ドルでした。このレースには独特の出走ルールがあります。出走馬は12頭なのですが、この12頭分の枠は1枠100万ドルで”購入”することができます。この枠の購入者は、自身が所有する馬を出走させることもできれば、自信の馬でなくても共同所有という形で出走させることなども可能です。

このレースは、2016年まで開催されていたドンハンディキャップ(Donn Handicap)の後継レースとして創設されました。1959年から1964年までは芝のコースでしたが、1965年からは現在のペガサスワールドカップと同様のダートコースとなりました。

第1回のレースは米競走馬のアロゲート(Arrogate)が勝ち、4000万ドル以上の馬券取扱高を記録しました。

ガルフストリームパーク競馬場(Gulfstream Park)

ガルフストリームパーク競馬場 主要レース

ガルフストリームパーク競馬場の主要レースは、フロリダダービーとペガサスワールドカップです。

  • フロリダダービー(Florida Derby、G1レース)
    ダートコースの9ハロン(約1800m)のレースです。このレースに勝ち、アメリカ競馬のクラシック三冠(ケンタッキーダービー・プリークネスステークス・ベルモントステークス)のいずれかを制した馬は、これまでたった21頭しかいません。
  • ペガサスワールドカップ(Pegasus World Cup invitational stakes、G1レース)
    ダートコースの9ハロン(約1800m)のレースです。2017年創設の比較的新しいレースで、出走馬は4歳以上の古馬のみの12頭です。

この2つのレースは(MARQUEE MEETS & RACES)の期間中に開催されます。

フロリダダービーとペガサスワールドカップの他にも、G2ガルフストリームパークオークス(Gulfstream Park Oaks)・ファウンテンオブユース(Fountain of Youth Stakes)が行われます。

日本調教馬の参戦

ガルフストリームパーク競馬場への日本調教馬の参戦は少なく、2019年にアエロリットがペガサスワールドカップターフ(Pegasus World Cup Turf、G1レース)で9着という記録を残しました。

ガルフストリームパーク競馬場 コースの特徴

ガルフストリームパーク競馬場は開業当初はダートコースのみでしたが、1959年に芝コースが追加され、現在の形に至りました。

楕円形のコースは左回りで、1周約1800mに直線274mのダートコースがあり、その内側には1周約1400mの芝コースがあります。

2004年の大規模改修により、コースの幅は約24m(80ft)から52m(170ft)となり、世界で最も広い芝コースの1つです。これは、東京競馬場のコース幅41mより10m以上も広いコースです。

コースは典型的なアメリカの競馬場の作りになっており、逃げや差しを得意とする馬が勝ちやすいという傾向があります。短距離でも長距離でも、序盤のスピードが秀でている馬が勝利する確率が高いです。

また内枠が有利とされていますが、5ハロンの短距離では外枠が有利と言われています。

ガルフストリームパーク競馬場

現地の様子

この競馬場はビーチリゾートでもあるマイアミ近郊にあり、スロットマシーンやテーブルゲームのあるカジノも併設されています。隣接する総合レジャー施設:ガルフストリームパーク・ヴィレッジには世界各国のレストランやアートギャラリー、カフェなどがそろっています。

12月から3月にかけ、ガルフストリームパーク競馬場は大きな盛り上がりを見せます。

1月末に開催されるペガサスワールドカップは、ブリーダーズカップ(the Breeder’s Cup)やドバイワールドカップ(the Dubai World Cup)と重ならないように設定され、2022年は1月29日に開催されました。そして、3月末もしくは4月の初め頃にフロリダダービーが開催されます。2022年の開催日は4月2日でした。

ドレスコードは、ヨーロッパの競馬場ほど厳しくありませんがシックな服装がエチケットとされています。持ち込みに関してもルールがあり、アルコール飲料や旗などのは持込が禁止されています。

公式サイトには「馬へのリスペクトについて」という記載があるほど、この競馬場では競走馬へ敬意を払っています。馬の近くでは不用意な音を立てないこと、そして急に動いたりしないことなどが呼びかけられています。

アクセスは、フォートローダーデール国際空港とマイアミ国際空港の中間に位置しています。

アメリカの競馬場

>>ベルモントパーク競馬場

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