気になるレースを見つけたらいよいよベットを始めたい所ですが、ブックメーカーには日本競馬とは異なる馬券とオッズがあります。
日本競馬と似たものもあれば、少し異なるものもありますので、詳しく解説をしていきます。記事の最後には、画像付きでオッズ表記の変更方法もまとめていますので、ぜひ最後まで読んでください。
ブックメーカー馬券の種類

ブックメーカーには、主に3つのベット方法があります。
まずはシンプルに1頭を選び、その馬に賭ける。これがブックメーカー馬券の特徴です。
日本競馬に最も近い SPオッズ(Starting Price)

SPオッズとは、日本競馬でいう「単勝」と同じく1着が期待できる馬への賭け方です。
オッズは、その馬のレース直前の最終オッズが賭け金に反映されます。レース開始直前(Starting)に最終オッズが確定することから、Starting PriceのSPと呼ばれています。
どのタイミングで賭けても最終オッズで払い戻し額が決定するため、レースが始まるまで最終オッズは分かりませんが、日本競馬の馬券を勝ったことがある方には最も分かりやすい賭け方です。
ブックメーカーの醍醐味 winオッズ(単勝オッズ)

単勝オッズ(win)は、SPと同じく1着が期待できる馬への賭け方です。
日本競馬の単勝オッズやSPオッズと異なる点は、賭けた時点のオッズが反映されるという点です。最終オッズに関わらず、ベットした時点のオッズによって払い戻し額が決まります。
オッズはリアルタイムで更新されるため、オッズが最も高いタイミングを見計らってベットすることにより、より払い戻し額が高くなる可能性があります。
日本競馬にないシステムなので最初は慣れないかもしれませんが、この単勝オッズ(win)を上手く活用すれば、SPオッズよりも楽しみが格段に増えます。SPオッズに慣れてきたら、ぜひブックメーカーの醍醐味でもある単勝オッズ(win)にも挑戦してみましょう。
複勝に似ている ew(each way)複勝オッズ

ew(イーチウェイ)は、日本競馬の複勝と似ており「1頭の馬を選び、その馬が3着以内であれば払い戻しを得られる」という賭け方です。(出走頭数により条件が2着以内になることもあります)
1着から3着までの馬の組み合わせを予想し賭ける”3連複”や、3着までに入線する2頭の組合せを馬番号で当てる”ワイド”よりシンプルです。
ただし、掛け金が2倍になるため注意が必要です。
例えば、掛け金を100円とすると、画面上では200円という表示になります。これは100円は単勝分へ、残りの100円は複勝分へと割り振られるためです。
もし賭けた馬が1着入線した場合、1着分の払い戻し額 + ew分の払い戻し額が手元に入ってきます。
ブックメーカーのオッズ表示

日本の競馬では、オッズを「2.3倍」「1.6倍」のように表記します。
しかしブックメーカーでは、この少数点表記以外にも、分数で表すオッズや+/-を使ったオッズがあります。ここでは、それぞれの意味と「1,000円を賭けた場合の払い戻し額の計算方法」をご紹介します。
記事の最後には、オッズ表記の変更方法もまとめています。
小数点

小数点表記のオッズは、デシマル(Decimal)とも呼ばれます。
主に日本競馬で使用されていますが、多くの国が採用している表記です。ヨーロッパ競馬でも使われているため、EUと表記されていることもあります。
たとえば、2.5倍の馬に1,000円を賭け、勝ったとします。 その場合、払い戻し額は2,500円(1,000円 × 2.5)です。 賭けた金額にデシマルオッズを掛けることで、払い戻し額が算出できます。 オッズが1.0倍になった場合、掛け金1,000円に1.0倍するため、払い戻し額は1,000円です 2005年第66回菊花賞、ディープインパクトのオッズは1.0倍。その際、”元返し”という事態が発生しました。このように、払った額がそのまま戻ってくるという馬券も稀にあります。
分数

分数で表示されるのオッズは、フラクショナルオッズ(Fractional)とも言われる表記方法です。
主にイギリスで使用されているため、UKと表記されていることもあります。
たとえば、3/2オッズの馬に1,000円を賭け、勝ったとします。 その場合、利益は1,500円(1,000円 × 3/2)となり、払い戻し額にすると2,500円です。 小数点での表記にすると、オッズは2.5倍と言えます。 分数に1を足し、その数値と自分の賭けた金額を賭けることで、払い戻し額を算出できます。
注意が必要になるのは、小数点表記で2.0倍のオッズの際です。このとき、分数ではEvens(またはEVS)と書かれる場合もあります。
アメリカン

+(ポジティブ)や-(ネガティブ)という記号がついているオッズは、Americanと呼ばれます。
主にアメリカで使用されているため、USと表記されることもあります。オッズの見方や特徴は、以下の通りです。
+(ポジティブ)の場合
ポジティブの場合はアンダードッグ(Underdog)と言われ、格下であることを示しています。数値が大きくなればなるほど、高いオッズということになります。
たとえば、+150の馬に100ドルを賭け、勝ったとします。 その場合、利益は150ドルとなり、払い戻し額にすると250ドルです。 +(ポジティブ)の後ろにある数字が利益分の金額であるため、計算しやすい表記ともいえます。 オッズを小数点表記にすると(( + の後ろの数値 ) ÷ 100 )+ 1で算出することができ、+150は2.5倍と言えます。
-(ネガティブ)の場合
ネガティブの場合はフェイバリット(Favourite)と言われ、人気であることを示しているのです。数値が大きくなればなるほど、低いオッズということになります。
たとえば、-150の馬に賭け、勝ったとします。 この場合、掛け金は150ドルである必要があります。 150ドルの掛け金に対し、利益は100ドル、払い戻し額にすると250ドル。 ネガティブでは、数値の掛け金を支払うことで、必ず100ドルが利益となります。 オッズを小数点表記にすると(100 ÷ ( – の後ろの数値 ) )+ 1 で算出することができ、-150は1.66倍と言えます。
オッズ表示の設定変更
分数や +/- の表示もありますが、やはり馴染みのある小数点(デシマル)でオッズを確認したいですよね。
そんな時は、ブックメーカーのサイト上でオッズ表示の設定を変更してください。本サイトで紹介しているブックメーカーは、日本語対応しているだけでなく、オッズの表示変更もできます。
ウィリアムヒルのオッズ表示変更

ウィリアムヒルでは、画面右上の言語設定の横にある「オッズのフォーマット」からオッズ表示設定を変更できます。
日本の競馬と同じオッズ表記にしたい場合は「小数点」を選びましょう。
ベットウェイのオッズ表示変更

ベットウェイでは、画面上部にある3つのボタンの左にあるボタンから、オッズ表示を変更してください。
デシマル、フラクショナル、アメリカンのいずれかが初期設定になっているため、日本の競馬と同じオッズ表記にしたい場合は「デシマル(小数点)」を選びましょう。
スポーツベットアイオーのオッズ表示変更

スポーツベットアイオーでは、画面左下のボタンから、オッズ表示の設定を変更できます。
ボタンはかなり下の方にあるので分かりにくいですが、画像のように言語設定の下にあります。日本の競馬と同じオッズ表記にしたい場合は「デシマル(小数点)」を選びましょう。