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アメリカ プリークネスステークス

    プリークネスステークスってどんなレース?

    プリークネスステークス(Preakness Stakes)とは、アメリカクラシック三冠の第2冠として行われるレースです。

    アメリカクラシック三冠は、ケンタッキーダービー(Kentucky Derby)、プリークネスステークス、ベルモントステークス(Belmont Stakes)の3レースです。

    開催競馬場はメリーランド州ボルティモアにあるピムリコ競馬場で、コースはダート1マイル3/16(9ハロン1/2・約1911メートル)です。出走条件は3歳限定ですが、ケンタッキーダービーやベルモントステークスと同様に性別による出走制限はなく、騸(せん)馬の出走も可能となっています。

    馬たちの多くはケンタッキーダービーを経由して、このプリークネスステークスに出走しますが、アメリカクラシック三冠の中でもっとも距離が短いため、ケンタッキーダービーに出走しなかったマイル組が出走登録することもあります。

    レース創設はケンタッキーダービーよりも2年早い1873年です。レース名は1870年のピムリコ競馬場オープン時に行われたディナーパーティーステークスの優勝馬”プリークネス”を記念して、当時のメリーランド州知事オーデン・ボウイが命名しました。

    出走馬の本馬場入場時には、観客全員でメリーランド・マイ・メリーランドを歌うのが習慣となっています。

    優勝馬には、メリーランド州の州花でもあるブラックアイドスーザン(キク科、黄色の花)のレイが掛けられることで有名です。また、優勝馬の馬主には「ウッドローンの瓶」(かつて存在したウッドローン競馬場を記念したもの)のレプリカが贈られます。

    歴代の優勝馬には、ネイティブダンサー、ボールドルーラー、ノーザンダンサー、シアトルスルーといったアメリカ競馬の大根幹となっている種牡馬たちが名を連ねています。

    日本競馬の血脈に多大な影響を与えたサンデーサイレンスも、プリークネスステークスの優勝馬の一頭です。

    通年、プリークネスステークス前日には牝馬限定のG2競走であるブラックアイドスーザンステークスが行われ、競馬場は前日から大きな盛り上がりを見せます。

    ピムリコ競馬場のコース特徴

    メリーランド州ボルティモアに位置するピムリコ競馬場は、1870年のオープン時に初日から1万2000人の観衆動員数を集め、華やかなオープンを果たしました。

    夏の開催で知られるニューヨーク州のサラトガ競馬場に次いで、アメリカで2番目に古い歴史を誇っています。建設を主導したメリーランド・ジョッキークラブは、アメリカ入植時代の1743年にアメリカ初のスポーツ統括組織として創設されるなど、建国史に寄り添う形で現在に至っています。

    コースは整った楕円形で、外周にダートコース、内周に芝コースを備える典型的なアメリカン・トラックです。

    コース全長は、1周1608mで幅が21.3m。レースは左回りで行われます。直線距離は350mで高低差は1m以内と平坦なコースです。コーナー曲率は全コーナーが約R25とされています。(※R 丸みを描く円の半径の単位で、数値が小さいほどコーナーがきつい)

    コース形状は日本の南関競馬の川崎競馬場に似ていますが、川崎競馬場のコーナー曲率はR30、ピムリコ競馬場はR25となっており、ピムリコ競馬場のコーナーはタイトな設計です。

    プリークネスステークスで使用するコースのスタート地点は、4コーナーを回った直線の入口付近に設置されます。ここからゴール直線を通過し、コーナーを4回通過して、再び直線に戻って来るというコースです。ホームストレッチの長さは350m、発走からゴールまでの距離は1900mです。

    コーナーがタイトで直線が350mとやや短いことから、コーナーでスピードを落とすことなく回れるピッチ走行の馬の方が有利と言えるでしょう。

    プリークネスステークスにおける日本調教馬の出走履歴

    ラニ:5着

    • 出走:第141回2016年
    • 騎手:武豊
    • 調教師:松永幹夫
    • 父Tapit、母ヘヴンリーロマンス、アメリカ産馬
    • 生涯成績:17戦3勝

    馬名は、ハワイ語で「天国、天空」を意味します。

    日本調教馬として初めてUAEダービー(2016年)に優勝し、アメリカクラシック三冠のすべてに出走した。気性難な馬として知られ、人の指示に対して従順さを欠いていたり、調教で真面目に走らないことも多くあったと言われています。

    この気性は人に対してだけでなく、周りの馬に対しても同じでした。馬に対して威嚇する、蹴る、噛みつくなどすることもあります。ドバイではラチを破壊し、アメリカではカリフォルニアクロームに立ち向かうなど、海外でも「クレイジーホース」と言われていました。

    フランスゴデイナ:7着

    • 出走:第146回2021年
    • 騎手:J.ロザリオ
    • 調教師:森秀行
    • 父Will Take Charge、母Betz Kidder B & K Canetti & Jim Betz、アメリカ産馬
    • 現役 成績 9戦2勝(2022年7月時点)

    2歳の時に、未勝利、1勝クラスを連勝したのち、海外へと渡航しました。その後、UAEダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスへ出走しています。

    帰国後は、2022年から2勝クラスに出走し、9着、4着、5着の成績を残しています。

    ブックメーカーのオッズ比較

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    フランスゴデイナのオッズ(2021年プリークネスステークス)

    JRAの海外馬券発売は、凱旋門賞やドバイワールドカップなど超有名レースのみです。プリークネスステークスは、例え日本調教馬が出走する場合も馬券発売を行っていないため、馬券を購入することはできません。

    一方、ブックメーカーを利用すると、日本国内だけではなく海外レースの馬券を購入することもできるため、当サイトではブックメーカー利用のメリットや登録方法をご紹介しています。

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